ボウルを使ってズコットを作ろう
丸いフォルムがかわいらしいイタリアの伝統菓子、ズコットを作ってみませんか?
特別な丸い型は使わずに、ご家庭にあるボウルで作ることができるんですよ!
今回は、「チョコとナッツのズコット」と「フルーツズコット」のレシピをご紹介します。
ズコットとは
ズコットとは、ドーム状のスポンジの中に生クリームが詰まった、イタリア・トスカーナ地方の伝統菓子。
生クリームには、ナッツやチョコレートなどがたっぷり。
ドーム状の形は、聖職者のかぶる小さな帽子を模して作られたといわれています。
ズコットは、冷蔵のケーキとして販売されていることもありますが、本来はセミフレッド(半分凍った状態のやわらかい冷菓)のケーキ。
ズコットが誕生したといわれているのは、製氷技術が発達した16世紀。
アイスクリームやシャーベットが作られるようになった時期に、ズコットも生まれたそう。
最近は、SNSを中心にフルーツをふんだんに使ったズコットも人気があるようです。
ドームケーキとも呼ばれています。
チョコとナッツのズコットレシピ(15cm程度1台分)
ズコットの丸いフォルムは特別な製菓型を必要とせず、家庭にあるどんぶりやボウルで作ることができます。
今回使用するのは、15cm程度の大きさのボウル。
おうちにある丸い器で、ズコットにチャレンジしてみましょう。
スポンジ生地を作る
材料(27×27cm天板1枚分)
- 卵…2個
- グラニュー糖…60g
- 薄力粉…60g
- 牛乳…30g
下準備
- 牛乳は室温に戻しておく。
- 型にオーブンシートを敷いておく。
- オーブンを190℃に予熱しておく。
作り方
- 卵とグラニュー糖を湯せんに当て、ハンドミキサーで泡立てながら34℃まで温める。温度が上がったら湯せんから外す。
- ハンドミキサーで白っぽくなるまで泡立てたら、低速で気泡を均一に整える。
- 薄力粉をふるい入れて混ぜる。
- 室温に戻しておいた牛乳を加え混ぜる。
- 型に生地を流す。
- 190℃のオーブンで10分間程度焼成する。
- ケーキクーラーの上で生地を冷ます。
-
生地が冷めたらオーブンシートを剥がし、半分にカットして13.5×27cmの長方形を2枚作る。
ズコットの底用に直径12cm程度の円形を1枚カットする。
- 8の27cm幅の辺を4cm幅でカットし、13.5×4cmの長方形にする。
-
9の生地を対角線でカットして、直角三角形を作る。
15cm程度の大きさのボウルの底に放射状に敷き詰める。 -
ボウルの底に敷き詰められるまで、9・10を繰り返す。
- 生地が乾燥しないようにラップをかけておく。
ズコットクリームを作る
材料
- 生クリーム…100g
- グラニュー糖…10g
- 粉ゼラチン…3g
- 水(ゼラチン用)…15g
- チョコレート…50g
- クルミ…20g
- ピスタチオダイス(ロースト)…10g
cotta ゼラチンパウダーニューシルバー 5g×10
冷蔵便 cotta 大東カカオ クーベルチョコレート スイート 300g
cotta 生クルミ 100g
cotta ロースト ピスタチオダイス 100g
下準備
- ゼラチンを水でふやかしておく。
- チョコレートを刻んでおく。
- クルミを160℃で15分間程度ローストし、刻んでおく。
作り方
- 生クリームにグラニュー糖を加え、8分立てにする。
- ふやかしたゼラチンを湯せんで溶かし、1に加え混ぜる。
- 刻んだチョコレート・クルミ・ピスタチオダイスを加え混ぜる。
- スポンジを敷き詰めたボウルに3を流す。
-
底用の生地をのせ、ラップをして冷蔵庫で冷やす。
仕上げ
材料
- ココア…適量
作り方
- クリームが固まったら、ボウルに皿などを当ててひっくり返して外す。
-
厚紙などを三角形に切り抜き、ズコットの表面に当ててココアを振る。
*ココアを振る部分と振らない部分が、放射状に交互になるように振ります。 -
出来上がり!
「ズコット」の詳しいレシピページはこちら。
そのまま食べても、凍らせてセミフレッドとしても◎
お好みでラム酒やノチェロ(クルミのお酒)などを加えても、おいしく召し上がることができますよ。
フルーツズコットのレシピ(15cm程度1台分)
こちらのズコットはスポンジを生クリームでコーティングするため、多少スポンジの形がそろっていなくても大丈夫♪
市販のスポンジを使えば、初心者の方でも簡単に見栄えの良いズコットを作ることができますよ。
ズコットの土台を作る
材料
- 市販のスポンジ…18cm1台
- 生クリーム…100g
- グラニュー糖…10g
- ゼラチン…3g
- 水(ゼラチン用)…15g
- 好みのフルーツ…適量
下準備
- ゼラチンを水でふやかしておく。
作り方
-
市販のスポンジを1cmの厚さにスライスする。
1枚は底用に15cmの大きさにくり抜く。残りを型にするボウルに敷き詰める。乾燥しないようにラップをしておく。
- 生クリームにグラニュー糖を加え、8分立てにする。
- ふやかしたゼラチンを湯せんで溶かし、2に加える。
- フルーツと3のクリームを交互に1に詰める。
- 底用の生地をのせ、ラップをして冷蔵庫で冷やす。
仕上げ
材料
- 生クリーム…100g
- グラニュー糖…7g
- 好みのフルーツ…適量
作り方
- クリームが固まったら、ボウルに皿などを当ててひっくり返して外す。
- 生クリームにグラニュー糖を加え、泡立てる。
-
1に生クリームを塗る。
フルーツをスライスし、表面に貼り付けて出来上がり。
「フルーツズコット」の詳しいレシピページはこちら。
ゼラチンでクリームを固めているので、きれいにカットしやすいのもうれしいポイント。
たくさんのフルーツがのぞく断面はとても魅力的です。
帽子がモチーフのズコットがこんなにカラフルだと、ちょっとおもしろいですね。
簡単に作れるので、ぜひ旬の果物でお試しください。
ひんやりおいしい♪ズコットを作ろう
伝統菓子としても魅力的ながら、時代に合わせた進化も止まらないズコット。
ご家庭にある道具と手に入れやすい材料で作れるので、ぜひ作ってみてください。