甘くないお食事ケーキ「ケークサレ」はいかが?
フランス発祥のお総菜のようなお菓子、ケークサレをご存じですか。
ケークサレは、とても気軽に作ることができる甘くないお食事ケーキ。
今回は、一つのベース生地から作る3種類のケークサレのレシピをご紹介します。
お好みの具でオリジナルのケークサレを作りましょう。
ケークサレとは
ケークサレとは、フランス語で「塩のケーキ」という意味。
名前はケーキですが、甘さはほとんどありません。
卵・砂糖・塩・小麦粉・油脂などを混ぜたベース生地に、たっぷりの野菜・チーズ・肉・魚などを加えて焼き上げるお食事ケーキです。
フランスでは、各家庭で冷蔵庫にある余った食材を使って作られているそう。
日本人が冷蔵庫の余り物でチャーハンを作るような感覚でしょうか。
素朴で気取らない、生活に根ざしたお料理として愛されているケークサレ。
カフェやレストランでも、洗練されたデザインで提供されています。
バリエーションが豊富なところも魅力的です。
一般的に使われるのはパウンド型ですが、その他にもスクエア型・マフィン型・ホーロー容器など、さまざまな型で作られます。
余った食材を使って、お好みの型で焼ける自由度の高さがいいですね。
ケークサレのベース生地のレシピ
今回は一つのベース生地から3種類のケークサレを作ります。
まずはベース生地のレシピです。
手に入りやすい材料で作れる、とてもシンプルなレシピにしてみました。
強力粉を配合するため生地の骨組みがしっかりとし、具材をたくさん抱え込むことができます。
材料(1回分)
*1回分の出来上がり量は、17.5cmパウンド型・18cmスクエア型・6個取りマフィン型などに対応。
- 卵…3個
- グラニュー糖…10g
- 塩…1g
- こしょう…適量
- 植物油(太白ごま油、オリーブ油など)…80g
- 牛乳…30g
- 薄力粉…100g
- 強力粉…50g
- ベーキングパウダー…5g
作り方
- 卵・グラニュー糖・塩・こしょうをボウルに入れ、ホイッパーでよく混ぜる。
- 植物油を加え乳化させ、牛乳を加え混ぜる。
-
強力粉・薄力粉・ベーキングパウダーをふるい入れ混ぜる。
*混ぜすぎるとかたくなるので注意。 - ベース生地の出来上がり。
パウンド型で作るオーソドックスなケークサレのレシピ
具材を細かく刻むとオーソドックスなケークサレに。
子どもから大人まで食べやすい、どこかほっとする懐かしい味わいです。
材料(17.5cmパウンド型1台分)
- 玉ねぎ…50g
-
お好みの野菜…50g程度
*今回のレシピでは、カラーピーマン(赤・オレンジ・黄色)30gとアスパラガス20gを使用。 - ベーコン…30g
- ケークサレのベース生地の材料…1回分
下準備
- パウンド型にオーブンシートを敷いておく。
- オーブンを170℃に予熱しておく。
作り方
-
玉ねぎ・お好みの野菜・ベーコンを細かく刻む。
*今回のレシピと同じ野菜で作る場合、アスパラガスは刻まなくてOK。 -
ベース生地に加える強力粉のうち、スプーン2杯分程度を1にまぶす。
*生地に具材が沈んでしまうことを防ぎます。 - ベース生地を作り、2を加え混ぜる。
-
準備しておいたパウンド型に生地を半分ほど流す。
アスパラガスを生地にのせ、残りの生地を流す。 - 170℃に予熱したオーブンで40分間焼成。
- 焼き上がったら、型ごと台に打ち付けて軽くショックを与える。
-
型から取り出して冷ましたら、出来上がり!
「ケークサレ」の詳しいレシピページはこちら。
玉ねぎは味に深みが出るので、ぜひ入れていただきたい野菜。
その他の野菜はお好みのものでOK。
多少野菜の量が増えても大丈夫ですし、チーズを加えてもおいしいですよ。
フランスのお母さんになったつもりで、いろいろな具材で試してみてください。
スクエア型で作るきのこケークサレのレシピ
秋といえばきのこ。
バターで炒めただけで、お肉なしでも満足感たっぷりの秋のごちそうになります。
旬のきのこをたっぷり練りこんだケークサレはいかがですか?
材料(18cm角スクエア型1台分)
- 玉ねぎ…40g
-
お好みのきのこ…160g程度
*今回のレシピでは、マッシュルームとまいたけを使用。 - バター…30g
- 塩こしょう…適量
- ケークサレのベース生地…1回分
- 粉チーズ…30g
- きのこ(飾り用)…適量
- 粉チーズ(飾り用)…適量
- ブラックペッパー(お好みで)…適量
下準備
- 型にオーブンシートを敷いておく。
- オーブンを170℃に予熱しておく。
作り方
-
玉ねぎときのこを適当なサイズにカットしてバターで炒め、軽く塩こしょうを振ってバットで冷ます。
*飾り用のきのこは炒めなくてOK。 - ベース生地に粉チーズと炒めた具材を加えて混ぜる。
- 準備しておいた型に生地を流し、飾りのきのこ・粉チーズ・ブラックペッパーをのせる。
- 170℃に予熱したオーブンで30分間焼成。
- 焼き上がったら、型ごと台に打ち付けて軽くショックを与える。
-
型から取り出して冷ましたら、出来上がり!
「きのこのケークサレ」の詳しいレシピページはこちら。
マフィン型で作るトマトケークサレのレシピ
ケークサレは、マフィン型で作るのもおすすめ。
作り置きしておけば、忙しい日の朝食やブランチにもぴったり。
手軽に食べられるサイズ感も魅力的です。
材料(6個分)
- ほうれん草…50g
- ベーコン…30g
- ミニトマト…6粒
- ケークサレのベース生地…1回分
- 粉チーズ…30g
- 粉チーズ(飾り用)…適量
下準備
- マフィン型にグラシンケースを敷いておく。
- オーブンを170℃に予熱しておく。
作り方
-
ほうれん草はゆがいて細かく刻む。
ベーコンは1cm角程度に刻む。
ミニトマトは四つ切りにする。 -
ベース生地に粉チーズ・ほうれん草・ベーコンを加えて混ぜる。
*ベーコンは飾りでも使うので、少し残しておくこと。 - 生地をマフィン型に流し、ミニトマト・ベーコン・粉チーズを飾る。
- 170℃に予熱したオーブンで30分間焼成。
- 焼き上がったら、型ごと台に打ち付けて軽くショックを与える。
-
型から取り出して冷ましたら、出来上がり!
「ケークサレマフィン」の詳しいレシピページはこちら。
動画でおさらい
冷凍できる?ケークサレの保存方法
ケークサレは冷凍保存することができます。
食べやすいサイズに小分けにしてラップで包み、フリーザーバッグなどに入れておくと良いでしょう。
食べるときは、電子レンジで解凍するか、自然解凍すればOK。
臭い移りなども気になりますので、冷凍でも大体2週間くらいで食べ切るようにしてください。
温かくても冷めていても、おいしく食べられますよ。
再冷凍は劣化するのでおすすめしません。
お好みの材料を使ってケークサレを作ろう
家庭で気軽に楽しめるケークサレ。
最近は野菜の形が残った、見栄えの良いケークサレが人気を集めているようです。
使う具材や切り方を変えて、お好みのケークサレを作ってみてください。