【連載】白崎茶会の基本がよくわかるおいしいお話<vol.3アーモンドミルクプリン> | お菓子・パン材料・ラッピングの通販【cotta＊コッタ】

白崎裕子です。
卵や乳製品を使わないお菓子の材料の選び方から、入れる順番、理論など「おいしいの基本」や「コツ」まで。
「白崎茶会」という教室を通してこれまでさまざまなことを伝えてきた私が、改めて多くの人に知って欲しいその基本をご紹介します。
さあ、みなさん、あたらしくておいしい世界を体験してみてください。
今回は「アーモンドミルクプリン」をご紹介します。

アーモンドミルクプリン

乳製品不使用だけど、米粉を使うことでツルリと滑らかでクリーミーなプリンに仕上がります。バニラペーストとかぼちゃパウダーを加えると、バニラの香り高く、黄色く美味しい見ために。

: このレシピの材料
数量:上径60mm、底径45mm、H45mmのプリンカップ4個分

A
　アーモンドミルク…150g
　豆乳…150g
　バニラペースト(またはバニラエクストラクト)…小さじ1

B
　てんさい糖…40g
　米粉(菓子用米粉ミズホチカラ)…5g
　かぼちゃパウダー…5g
　粉寒天…小さじ1/2

【カラメルソース】
てんさい糖…30g
水…小さじ2
熱湯…大さじ1と1/2

白崎先生が使用した道具と材料はこちら

作り方

【1】カラメルソースを作る

: 1.大きい泡

: 2.小さい泡

: 3.煙が立つ

: 4.熱湯を加える

小鍋にてんさい糖と水を入れてよく混ぜ、中火にかける。沸騰してきたらゴムべらで混ぜ始める。沸騰するまで触らない。
大きい泡がブクブクしてきてその後にさらに小さい泡に落ち着き、少し煙が出た瞬間に火を止め、熱湯を加える。
鍋を傾けてぐるぐると二周させて火を止める。熱湯を入れる瞬間にはねるので注意。

【2】型にカラメルソースを流し込む

型に【1】を1/4量ずつ流し込む。バッドなどに入れて常温で置いておく。

【3】粉類を混ぜる

ボウルにBを入れて泡立て器でサッと混ぜる

【4】液体類を加えて、濾す

Aを加えて混ぜ、小鍋に茶漉しで漉し入れる。茶漉しに残ったものも小さなゴムべらやスプーンでしっかりと漉して加える。

【5】プリン液を加熱する

小鍋を中火にかける。沸騰するまでは粉類が鍋底に沈まないようにクルクルと混ぜ、沸騰して粘りが出てからは鍋底にくっつかないように木べらやゴムべらで底を軽くこするように混ぜる。ブワッと沸いたら弱火にし、さらに2分30秒間かき混ぜながら加熱する。

【6】型にプリン液を流し込む

【1】の型に【5】のプリン液を1/4量ずつ流し込む。粗熱を取ってバットごと冷蔵庫で最低1時間以上冷やし固める。

【7】型からプリンをはずす

バットの内側にぬるま湯を張って湯煎したあと、プリンの表面を軽く押しつつ端に隙間を作るように一周し、別の皿にひっくり返して出す。

完成

卵を使わないレシピだから、プリン作りで起こりがちなスが入る失敗もなく簡単に作れます。

おいしい基本のお話

#豆乳とアーモンドミルク

: (左)豆乳　(右)アーモンドミルク

豆乳はコクのある濃厚なものよりもさっぱりとした味わいのものがお菓子作りには向いています。調整豆乳ではなく、無調整豆乳がおすすめ。

アーモンドミルクはアーモンドを原料に作られた飲料。アーモンドの風味があり、牛乳や豆乳に比べてさっぱりとしています。成分が沈殿しやすいので、使う時にはよく振ってから使いましょう。

今回のレシピでは、アーモンドミルクと豆乳、植物由来の2種のミルクを組み合わせることで豆臭さやアーモンド臭さをお互いに中和し、さらに食べやすくしています。

白崎裕子先生のレシピ連載
次回はこちら

「ねっとりさつまいもジェラート」
9/7公開予定。お楽しみに!

白崎裕子先生

: PROFILE
自然食品店「陰陽洞」(神奈川県・逗子)が主宰する料理教室の講師を経て、葉山町の海辺の古民家でオーガニック料理教室「白崎茶会」を始める。全国から生徒さんが集まり、予約の取れない人気教室に。作る楽しさやおもしろさ、その理論をたくさんの生徒、読者に伝え続け、現在はオンライン教室「白崎茶会レシピ研究室」で料理やお菓子、パンのレッスンを配信中。『白崎茶会のあたらしいおやつ』など著書多数。