
Mizukiさん&あいりおーさん
大人気の二人が夢の対談!
cottaで圧倒的な支持を集める、オフィシャルパートナーのMizukiさんとあいりおーさん。お二人に、ブログを始めたきっかけや、レシピを発信し続けることへの思いについて、じっくりと語っていただきました。

ブログを通じて出会った
お互いに気になる存在

Mizukiさん:
あいりおーさんは、私が始めるずっと前からブログをやっていましたよね。
あいりおーさん:
そうですね、始めたのは2006年。全然毎日ではなかったですし、ブログといわれるもの自体が出始めでしたから、手探りでした。
Mizukiさん:
私がブログを始めたのは、2014年くらいですね。料理の本をつくりたくて、レシピ系のブログに登録していたら、出版社から声がかかるかもしれないと思ったのが始めたきっかけです。
その時はすでに、あいりーさんのほかに、vivianさんや、たっきーママさんなども活躍されていて、みんなすごいなあと圧倒されていました。
あいりおーさん:
Mizukiさんをブログでみつけたときは、料理界にすごい人が出てきた! と思いましたよ。投稿から、Mizukiさんが、いつもものすごい努力をされていることがわかるんです。
Mizukiさん:
料理は日常的に誰もが作るものだけど、パンやお菓子のレシピを生み出す、あいりおーさんのほうが、もっとすごいです。
あいりおーさん:
私、なーんにも考えていないんですよ(笑)。

Mizukiさんは、発表してきた料理を500品も一冊の本(『今日のごはん、これに決まり!Mizukiのレシピノート決定版!500品レシピ』)にされていて、素晴らしいです!
Mizukiさん:
ブログをスタートしてから5〜6年たったときに、どこかにまとめたいと考えるようになったんですよね。「500品」ってインパクトがあるかなと思って、言ってはみたものの途中しんどくもなったのですが(笑)。パラパラっと本をめくってもらったときに、みんなが「作りたい」と思うような料理がいっぱい載っているといいなと。

私、パンはほとんど作らないんですが、あいりおーさんの本(『あいりおーのお店みたいなパンレシピ』)は持っていて、よく見ていますよ。作り方のポイントが満載。工程写真も、全部ご自分で撮影しているんですよね!
あいりおーさん:
ありがとうございます。そうなんです。工程写真は全て自分で撮影しています。
個性と感性を映す
二人の写真の魅力
Mizukiさん:
あいりおーさんの写真って、Instagramでたくさん写真が並んでいるなかにあっても、すぐわかります。パーンとした明るさがあるのに、お菓子はきちんと立体的。なかなか、あんな風に撮れないんですよ。プロがおいしそうなシズル感に迫ったのとはまた違う、あいりおーさんならではの写真です。
あいりおーさん:
私の写真は、彩度が高めとよく言われますね。窓辺で、厚紙をレフ板代わりにしているだけなんです。でも、写真が上手なかたは、本当にたくさんいらっしゃいますよね。

Mizukiさん:
どんどんいいカメラが欲しくなってしまって、つい、カメラに頼っちゃいます(笑)。あいりおーさんは、どんなカメラを使っているんですか?
あいりおーさん:
私はカメラを3年ごとくらいに買い替えているんですが、ずーっとキヤノンのEOS kiss。操作がわからなくなるといやだから(笑)、ずっと同じブランドです。パソコンもオーブンもずっと、最初に買ったときから同じメーカー。
Mizukiさん:
私もカメラはずっと同じキヤノンのシリーズを使っています。
写真って、それぞれの個性が出ますよね。初めて、あいりおーさんご本人にお会いしたときに、イメージどおりの、やっぱり素敵な人だった!裏切らない!と思いました。きっちり、真面目で素敵な性格が、作られるお菓子とパン、写真にも表れますよね。
あいりおーさん:
私、真面目なんです。ふざけられないんですよね(笑)。

Mizukiさん:
私も真面目だったんですが、あるとき何かが外れたら、ちょっとふざけられるようになりました(笑)。
私は料理しか撮れないですけど、プロみたいにはできないし、上手すぎる写真をSNSで発信するのは、私にとってはちょっと違う。料理が自分のものじゃないような感じがしちゃいます。
「あ、これならできそう!」というイメージを大切にしていますね。
「簡単で作りやすい」の先にある
作り手と食べてくれる人への思い
Mizukiさん:
私は20代前半のころ、摂食障害を患っていたんです。親に迷惑と心配をかけたという思い、そして、何かしなくっちゃというあせり、両親を喜ばせたいという気持ちから、日々料理を作ることがスタートしました。
今はこんなに元気なんですが、しゃがんだら立ち上がれないくらい。誰とも話すこともできなかったので、家でひとりでもできることは何かないかなと考えたら、料理があったんです。

食べることへの執着が、作りたい、という気持ちに変わっていき、日々、レシピをブログにアップしていたら、いつか料理の本を出せるんじゃないかと。なぜかよくわからないけど、少し自信が生まれてきたんですよね。出版社の編集のかたに私をみつけてもらって、今に至ります。本当に運がよかったなと思います。
あいりおーさんが、ブログを始めようと思ったきっかけは?
あいりおーさん:
私がブログを始めたのは、自宅にパソコンを持っていない人も多い時代。
たまたまみつけたブログは、レシピは載っていないんですが、パンやお菓子を子どもに作って、お弁当などもアップしている暮らしを綴ったもの。そのブログをやっているお母さんに憧れて、私もこんな生活を子どもと一緒に送りたい! と思ったのがきっかけです。
私もプリキュアのキャラ弁を作って、ブログにアップしたりして。
Mizukiさん:
あいりおーさんが、キャラ弁!? 意外です!
あいりおーさん:
キャラ弁もまだ珍しくて、便利な道具や材料もなく、せっせと海苔を切ったりしていました。

パン作りも面白いと思って、憧れから独学で始めてみたものの、生地を過醗酵させちゃいけないって知らなかったから、成形したパンを翌朝まで置いておいて、焼いてみたら酸っぱいパンになったり(笑)。
Mizukiさん:
今のように、なんでもインターネットで調べることが一般的でない時代ですもんね。独学で始めていたって本当にすごいです!

あいりおーさん:
私はお菓子やパンの専門学校を卒業したわけでも、パティスリーで働いてきたわけでもないから、少しでも勉強を続けて、堂々とレシピを発表できるように頑張りたいと思っています。新しい知識はどんどん取り入れていきたいですね。
Mizukiさんのブログは、簡単で家にある材料でできるレシピが必ず載っているのがうれしいです。
あれが家にないから今日は作れないな、っていうことがない。そして、Mizukiさんのレシピなら、おいしいのは間違いない!
Mizukiさん:
私もあいりおーさんのレシピを絶対的に信頼していますよ!
ブログやSNSをやっていると、直接、そういったコメントをいただくことができて、とってもうれしいですね。
「思春期でふだん会話のなかった息子が、料理をおいしいと言ってくれた!」「子どもから、おかわりはないの?と言われた」というコメントをいただくことも多くて、励みになります。
必要に迫られて、簡単、時短、節約を求めてしまうけれど、おいしいものを家族に食べさせたい、ということが、私のレシピで料理をしてくださるかたたちの根本にあるんだと思います。
だから、私は、作りやすさのその先を考えて、作ってくださるかたと、それを食べた子どもたちがどう感じてくれるのか、を大切にしていきたいです。
次回は、大活躍中の江口シェフに米粉のお菓子のお話をうかがいます。
取材・文/singt 撮影/田中館 裕介

料理研究家・スイーツコンシェルジュ、cottaオフィシャルパートナー。「簡単・時短・節約」をコンセプトに、身近な材料を使い、簡単なのに誰でも華やかにできるレシピを日々発信している。書籍、雑誌、テレビ、Webメディアなどで多方面で活躍中。著書『今日のごはん、これに決まり!Mizukiのレシピノート決定版!500品』は、2022年料理レシピ本大賞準大賞受賞。

cottaオフィシャルパートナー。二女の母として、娘たちへのキャラクター弁当作りをきっかけに、2006年にブログを開設し、その後パンやお菓子作りを独学でスタート、丁寧でわかりやすく、作りやすいレシピとともに、優しい雰囲気の写真とスタイリングも人気。『何度も作ってたどりついた あいりおーのお菓子』を2023年9月に刊行予定。