マジパン細工を作ってみませんか?
マジパン細工。
聞いたことはあるけど、どうやってはじめていいのかわからない、ケーキ屋さんでしか見たことがない、なんて方も多いのではないでしょうか。
実は、マジパンは材料さえあれば家庭で楽しく作れる細工菓子。
今年は、手作りのマジパン細工でクリスマスケーキを彩ってみませんか?
マジパンとは
「マジパン」はアーモンドと砂糖が主成分。中世の頃には中東からヨーロッパに伝わったとされる歴史のある素材です。
ヨーロッパでは古くからマジパン細工が親しまれており、動物や果物など色とりどりの細工が菓子店に並び、好んで食べられているのだとか。
あたたかくておいしそうな質感は、マジパン独特の魅力ですね。
焼き菓子などに使用する「ローマジパン」に比べ、細工用のマジパンは砂糖の割合が多いため、色が白く、形を作りやすいことが特徴。
乾燥に弱いため、袋やラップで包んだものをさらに密閉袋に入れて、冷暗所で保管します。
おいしそうなマジパン細工を作るには?
マジパンに粉砂糖を少しずつ加えてもみ込むと、アーモンドの油脂によってつやが出てきます。
かたさも出て扱いやすく、色も白くなって発色をよくすることができますよ。
今回はマジパン40gに対して粉砂糖15gで写真のような状態になりましたが、メーカーによってかたさなども違います。
マジパンが白くなりつやが出て、伸ばして折り曲げてもひびが入らないかたさになるのを基準に考えてください。
手がべとつくので、小まめに洗ったり、かたく絞った布巾を用意しておいたりするのがおすすめ。
粉砂糖を加えたら、色素も入れてもみ込みます。色を付けたマジパンができたら、丸めて乾燥しないようにラップやビニール袋に入れておき、細工するときに必要な分を取り出して使いましょう。
マジパン細工は丸めと伸ばしの組み合わせ。そこに切り込みを入れたり、スティックで跡を付けたりすることでさまざまな細工を行います。
マジパン同士の接着には卵白を使用するか、食べるときに抵抗があれば薄く水を塗ってもくっつきますよ。
リアルに作るのもいいですが、マジパンはちょっとデフォルメされたかわいらしいデザインが似合うように感じます。
私はいつも「おいしそうに作ること」を目標にマジパンを作っています。
マジパンは、その質感から粘土のように扱ってしまいますが、甘くておいしい細工菓子。
色付けは食欲をそそる色合いに。きれいに丸めて指の跡などを残さずなめらかな質感に仕上げると、おいしそうに出来上がります。
クリスマスにぴったり。マジパンサンタの作り方
簡単なサンタさんの作り方をご紹介します。
道具
マジパンスティック
*今回は、頭の丸い箸でも大丈夫。目などを付ける細かい作業は、竹串を使用すると便利ですよ。
材料(1体分)
- 白色のマジパン…15g
- 赤色のマジパン…30g
- 肌色のマジパン…8g
- 茶色のマジパン…少量
下準備
粉砂糖でかたさ調節済のマジパンを用意して、食用色素またはココアでそれぞれ着色する。
肌色の作り方
- 赤と黄色を混ぜる。
- 1に白を混ぜる。
- 好みの肌色に整える。
作り方
- 丸めた肌色7gを平らにして、目の部分に先端の丸いマジパンスティックでくぼみを付け、顔を作る。
- 白5gを写真のように伸ばし、顔に貼り付け、ひげの形に手で整える。
- 赤4gを円すいにして少しつぶして頭につけ、帽子にする。
- 赤17gを円すいにする。これが胴体になります。
- 赤4gを円柱に伸ばし、体の下に巻き付け、少し先端をつまみあげて足を表現する。
- 3で作った顔をのせ、眉や目玉を付ける。
先端の尖ったスティックで口の穴を開け、鼻やひげをつける。
同様に伸ばした赤3gを体の上に巻き付け、少し先端をつまみあげ、手を表現する。
足の上に白1gを細く伸ばしたものを巻き付け、服を表現する。
*目玉を付けるときに、目線がどこを向いているか定めて付けると、人形がより生き生きとしてきます。
今回、大きなパーツに関してはグラムを指定しましたが、1g以下の細かなパーツは難しかったため表記しておりません。写真のサイズ感を参考にしていただけたらと思います。
マジパンの飾り方
ケーキにのせるときは?
マジパンが湿気で溶けないように、ケーキに接する部分はチョコでコーティングするか、クッキーのようなものを敷きましょう。
観賞用に保存するときは?
数日乾燥させた後、密閉容器に乾燥剤と一緒に入れると長持ちします。
食べることはできなくなりますが、思い出が長持ちするのは楽しいですね。
マジパンで思い出を彩ろう
クリスマスや誕生日など、記念のケーキにマジパンで物語を添えると、さらに特別な思い出ができるかも。
火を使わず楽しめるマジパン細工、ぜひチャレンジしてみてください!

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