覚えておくと便利!基本のスコーン
スコーンは気軽に作れるお菓子のひとつ。手作りの焼きたてスコーンは格別ですよね。
でもいざ作ろうとすると、いろいろなレシピがあって迷ってしまうのではないでしょうか。
今回は、スコーンについて詳しく解説♪
シンプルな配合の基本のスコーンレシピをご紹介します。覚えておくと便利ですよ!
スコーンとは
スコーンとは、イギリスのスコットランド地方で生まれたパン菓子の一種。
粗挽きの大麦粉を使って焼いた「バノック」というお菓子が起源とされています。
その後、ベーキングパウダーやオーブンの普及により、19世紀半ばに今の形になったようです。
「スコーン」という名前は、スコットランドのバースにある「スコーン城」の椅子の土台となる石に由来するという説があります。
この椅子は、歴代の王の戴冠式に使用されたものだそう。
ここから、スコーンは石のような形に焼き上げられるようになったといわれています(諸説あります)。
イングリッシュスコーンとアメリカンスコーンの違い
さまざまなタイプがあるスコーン。「イングリッシュスコーン」と「アメリカンスコーン」の違いについて解説します。
イングリッシュスコーン
- 丸い形で甘さは控えめ。
- 半分に割ってジャムやクロテッドクリームなどをつけて食べるのが一般的。
- イギリスでは、アフタヌーンティーに紅茶と共に食べられている。
アメリカンスコーン
- 三角形で生地自体が甘め。
- チョコやナッツなどが入っている。
- アメリカ系のカフェで販売されている。
最近では、イギリス風の丸い形でも生地の中に具材が入っているものなどもあり、イギリス風とアメリカ風との境界も曖昧になってきているような気がします。
基本のスコーンのレシピ(直径5cmのもの10個分)
材料は少なくシンプル!でも、とってもおいしい基本のスコーンです。
材料
- 薄力粉…200g
- 砂糖…30g
- 塩…ひとつまみ
- ベーキングパウダー…8g
- 無塩バター…50g
- 牛乳…100g
下準備
- バターは1cm角にカットし、冷蔵庫で直前まで冷やしておく。
(夏は薄力粉・砂糖・ベーキングパウダーも、冷蔵庫で30分間ほど冷やしておくと良い)
- 焼成前までにオーブンを200℃に予熱しておく。
作り方
- ボウルに薄力粉・砂糖・塩・ベーキングパウダーを入れ、泡立て器で混ぜる。
- よく冷えたバターを入れ、カードで切るように粉とバターを合わせていく。
- バターの塊がなくなってきたら、両手の指先で粉とバターを擦り合わせ、細かい粉チーズ状にする。手の熱でバターが溶けないように手早く行う。
- 牛乳を入れてゴムベラで混ぜる。
- まだ粉っぽさが残っている程度で止める。
- 手で何回か折りたたむようにしてまとめていく。粉っぽさがなくなってひとまとまりになったらOK。
- 打ち粉(分量外の強力粉)をした台の上に取り出し、生地を長方形に軽く整える。カードで生地を半分に切る。
- 生地を重ねて90度回し、最初と同じくらいに生地をのばす。これを3回繰り返す。
- ラップに包み、冷蔵庫で1時間以上休ませる(休ませることでグルテンを落ち着かせる&生地が冷えるので型抜きがしやすくなる)。
- 打ち粉(分量外の強力粉)を振った台の上に生地をのせ、厚さ2cmにのばす。1cmのアクリルルーラーを2つ重ねて両脇に置き、めん棒でのばすと平らにのばしやすい。
- 丸型で抜く。
- 側面は触らないようにする。もし底面がペストリーボードに付いてしまったら、パレットナイフなどを差し込んでそっと天板に移動させる。
- 残った生地(2番生地)をまとめて折りたたみ、もう一度2cmの厚さにのばして抜く。
最後に余った生地は手で軽く丸める。
- シルパンやシルパット、クッキングシートなどを敷いた天板に並べ、表面に牛乳(分量外)を薄く塗る。
- 200℃に予熱しておいたオーブンで15~20分間焼く。
*焼成温度、時間は各オーブンによって調整してください。
- 外はさっくり、中はふんわりとしたシンプルなスコーンの焼き上がり。
しっかり腹割れ♪そのまま食べてもおいしく、ジャムやメープルシロップなどかけて食べても◎
同じ生地を四角くカットしたもの。形を変えると、雰囲気も変わりますね。
「基本のスコーン」の詳しいレシピページはこちら。
レシピページでは、フードプロセッサーを使った作り方もご紹介中!
失敗しないポイント
スコーンの一番のポイントは、材料をよく冷やしておくこと!
冬場はバターだけでもいいですが、夏場は粉類も冷蔵庫で冷やしておくのがおすすめです。
材料がよく冷えてないと作業中にバターが溶けてきてしまい、膨らみの悪いスコーンになります。
生地をこねすぎたり、オーブンの温度が低かったりしても膨らみは悪くなるので、ご注意ください。
スコーンはアレンジしやすい
基本の配合を覚えておけば、自分の好みのスコーンにアレンジが可能です。
- 薄力粉100g・強力粉100gと半々にすると…ザクザクの食感
- 薄力粉170g・全粒粉(またはライ麦粉)30gと一部を置き換えると…香ばしい素朴な風味
- 牛乳50g・ヨーグルト50gにすると…ふんわり食感
- 牛乳50g・生クリーム50gと半々にすると…しっとり食感
- 砂糖をきび砂糖やてんさい糖・ブラウンシュガーなどに変えて好みの風味に
- チョコチップやナッツ、ドライフルーツなどを生地に加えてアレンジ
また、小麦粉の種類によっても食感は変わります。タンパク質含有量の低いものはふんわり軽く、タンパク質含有量の高いものはザクザクに。
粉の配合を変えたり砂糖を変えたり、組み合わせを変えてみるとオリジナルのスコーンが出来上がります。
いろいろ試して、自分の好きな味のスコーンを見つけてみるのも楽しいですね。
家で気軽にスコーンを作ろう!
手軽に作れて、他のお菓子よりも失敗が少ないスコーン。
まずは基本のスコーンを、ぜひ試してみてください!