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cotta column

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泣かない粉糖ってどんなもの?普通の粉糖と比較してみた!

date
2019/03/19
writer
よーちんママ
category
お菓子作り

泣かない粉糖について詳しく知ろう!

粉糖をお菓子作りの仕上げにぱらりと振りかけるだけで、見た目がぐんとかわいらしくなりますよね。

そのときに使う粉糖は、普通の粉糖ではなく「泣かない粉糖」ということは、皆さんもご存知だと思います。

でも、「泣かない粉糖」とは一体何?どうして溶けないの?と意外と知らないことも多いのではないでしょうか?

そこで、今回は普通の粉糖と「泣かない粉糖」の違いについて、詳しく調べていきたいと思います。

粉糖の種類

粉糖には、いろいろな種類があります。
cottaさんが取り扱いする粉糖は4種類。

純粉糖

グラニュー糖100%の混じりけのない粉糖です。

オリゴ糖入り粉糖

粉糖は湿気やすいので、オリゴ糖を入れることによって固まりにくくした粉糖です。

サラサラでダマになりにくく、甘みも純粉糖と変わらないのが特徴。

コーンスターチ入り粉糖

cottaさんでは「粉糖」という名称で販売されています。
オリゴ糖入りと同様、コーンスターチを入れることで固まりにくくした粉糖です。

サラサラで混ざりやすく、ダマになりにくいのが特徴。

*コーンスターチには生地を乾燥させるための働きがあります。
生地の表面がひび割れる原因となりますので、マカロン作りには向いていません。

トッピング用粉砂糖

こちらが、いわゆる「泣かない粉糖」といわれる粉糖です。
原材料は「砂糖・でんぷん分解物・乳化剤」。

水分を吸いにくく溶けにくいように、粉糖の粒子に油脂をコーティングしてあります。

見た目や食感を比較

普通の粉糖と泣かない粉糖には、どのような違いがあるのでしょうか。
今回はご紹介した四つの粉糖を以下のように分類して、ご説明します。

普通の粉糖→純粉糖・オリゴ糖入り粉糖・コーンスターチ入り粉糖
泣かない粉→トッピング用粉糖

そこで、まずは見た目と食感を比較してみました。
*普通の粉糖には、オリゴ糖入り粉糖を使用します。

見た目

普通の粉糖

湿気にくいようにオリゴ糖が入っているため、ダマのようなものはできず、サラサラしています。

泣かない粉糖

泣かない粉糖のほうが、よりサラサラした状態。
溶けにくい加工がされているため、湿気にも強く、ダマもありません。

粉糖の上に水を垂らすとどうなる?

普通の粉糖は水が染み込んでいきますが、泣かない粉糖は水が水滴のようにのっかっています。
砂糖が水をはじいて、染み込んでいかないのです。

食感

普通の粉糖

舌の上にのせると、すっと消えてなくなってしまうような感じ。

泣かない粉糖

溶けた後、舌の上にちょっとざらざらしたものが残る感じ。
溶けにくい加工がしてあるため、口溶けが悪いようです。

普通の粉糖と泣かない粉糖の使い分け

では、普通の粉糖と泣かない粉糖は、お菓子作りでどのように使い分ければいいのでしょうか?
粉糖を使うことが多い場面といえば、仕上げとアイシング。
それぞれの様子を比較してみました。

仕上げ

チョコマフィンを焼いて、普通の粉糖と泣かない粉糖をかけて仕上げます。
常温に置き、時間経過ごとに溶け具合を見てみましょう。

*気温や湿度などにより、溶ける速さなどは多少違う結果になると思います。

かけてすぐ


粉糖が全体にふんわりとかかった状態。2時間ほどは保てます。

5時間後


両方少し溶けてきましたが、普通の粉糖のほうが、より溶けています。

翌日


一晩たったら、普通の粉糖は全て溶けてしまいました。
泣かない粉糖はまだ残っています。

食べる直前に粉糖を振りかけるのならば、普通の粉糖でも大丈夫。
ですが、振りかけて時間がたってしまうと、どんどん溶けてきてしまうので注意が必要です。

プレゼントしたり、すぐに食べなかったりする場合は、泣かない粉糖のほうが良いでしょう。

アイシング

普通の粉糖と泣かない粉糖を水で溶き、アイシングの状態を比較。
泣かない粉糖は、水をはじいてしまうのでなかなか溶けないのですが、どうにか混ぜて用意しました。

普通の粉糖

きれいに溶けて透き通るような白さで、とろりとした状態。

泣かない粉糖

白さに透き通った感じがなく、どろっとした状態。
よく見ると、溶け残った白いつぶつぶがあり、なめた食感もざらつきがあります。

また、時間がたったときに、普通の粉糖のアイシングは乾くのですが、泣かない粉糖はいつまでもべとついていました。
アイシングを作るのに、泣かない粉糖は向いていません。

動画でおさらい

粉糖を使い分けよう♪

粉糖にもさまざまな種類があり、どれを買おうか使おうか、ちょっと迷ってしまいますが、ぜひこのコラムを参考にしてみてくださいね。

普通の粉糖と泣かない粉糖。
それぞれの特徴を生かして上手に使い分けましょう♪

【おすすめの特集】お砂糖お砂糖の特集はこちら

date
2019/03/19
writer
よーちんママ
category
お菓子作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

お菓子作りが大好きな二児の母。家族がおいしそうに食べてくれるのが一番の幸せ。子どもと一緒に作れる簡単なお菓子を作ることが多いです。 

コメント

桃さん

2020/08/27 01:21

どうして『なかない』と表現するのでしょうか?

よーちんママさん

2020/08/27 22:07

桃様 ご質問ありがとうございます。 製菓用語で、菓子の表面に糖液が溶けて出ることを「泣く」と言います。温度や湿度によって砂糖が溶けて表面がベタついてしまった状態になります。 よって、溶けないように表面をコーティングした粉糖を「泣かない粉糖」と製菓では表現します。 なぜ、製菓で「泣く」という表現が使われるようになったのか・・・は、調べてみたのですがわかりません。申し訳ありません。 「泣かない粉糖」と表現することも多いですが、商品名としては「溶けない粉糖」や「トッピング用粉砂糖」などとして売られているものも多く、「泣かない」と使われてないものもあります。その方が表現として一般的にわかりやすいからかもしれませんね。

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