5,000円以上ご購入で送料無料! - 7/29(月)16:00まで

cotta column

お菓子・パン作りの知的好奇心を満たす情報メディア

夏のおやつに♪くず餅と黒蜜のレシピ・作り方

date
2019/08/20
writer
森嶋マリ
category
お菓子作り

くず餅といえば?

「くず餅」といえば、どんなお菓子を思い浮かべますか?
実はくず餅は、関東と関西で大きく違うお菓子なんです。

関東のくず餅は、ひし形に切った白っぽいお菓子。
これは乳酸菌で発酵させた小麦でんぷんを使って作るもの。

関西のくず餅は、透き通ったお菓子。
これは植物のくずの根から取れるでんぷん(くず粉)を使って作るもの。

今回は、関西風のくず餅の作り方をご紹介。
くず餅に欠かせない黒蜜も、一緒に手作りして楽しみましょう。

くず粉と本くず粉

「くず粉」は、くずという植物の根から取れるでんぷんを粉末状にしたもの。
ですが、くず粉として販売されているものには、さつまいもなどのでんぷんを加えたものや、くずを使っていないものも。

くず100%のものは「本くず粉」と呼ばれ、くず粉の中でも高価。
本くず粉で作ったくず餅は、モチッとしていながらもキレがある食感を楽しむことができます。

チャンスがあれば、ぜひ本くず粉を使ってみてください。

基本のくず餅のレシピ

黒蜜を作る

くず餅に欠かせないのがきな粉と黒蜜。
きな粉を手作りするのは難しいですが、黒蜜は簡単に作れます。

黒蜜作りのポイントは、おいしい黒糖を使うこと。

材料(作りやすい分量)

  • 黒糖…100g
  • 水…50ml

作り方

  1. 小鍋に黒糖と水を入れ、中火にかけます。
  2. 常にかき混ぜて黒糖を溶かし、少しとろみが付くまで煮詰めます。
  3. こして冷まします。
  4. 保存瓶に入れます。
  5. *冷蔵庫で1か月ほど保存することができます。

くず餅を作る

くず餅は30分間もあれば出来上がる、手軽な和菓子です。

材料(2~3人分:12×15cmの流し缶1台分)

  • 本くず粉…50g
  • 水…250ml
  • きな粉…適量
  • 黒蜜…適量

下準備

  • 型を水でぬらしておきます。
  • 型がすっぽり入る容器に水を張っておきます。

作り方

  1. ボウルなどにくず粉を入れ、水を加えてよく混ぜます。
  2. こしながら鍋に注ぎます。
  3. かき混ぜながら中~強火で熱し、固まりはじめたら火を弱め、さらにかき混ぜます。
  4. 全体に透明感が出たら、火を消します。
  5. 型に生地を移し、厚みが均一になるようぬらしたゴムベラなどで伸ばします。
  6. 水を張った容器に型ごと沈め、生地を固めます。
  7. *生地は1~2分間で固まります。

  8. 水に浸したままの型から、固まった生地を取り出します。
  9. 水気を切って、食べやすい大きさに切ります。
  10. *さらに冷やしたい場合は、氷水に30秒間ほどさらすと良いでしょう。

  11. 皿に盛り、きな粉と黒蜜をかけます。

「葛餅と黒蜜」の詳しいレシピページはこちら

 
くず餅は冷やしすぎると白濁して見た目も悪く、食感も固くなります。
冷蔵庫での保存には向きませんので、作りたてを食べてくださいね。

砂糖を加えたくず餅のレシピ

ご紹介した基本のレシピには砂糖を入れていません。
これは、本くず粉で作るくず餅と手作りの黒蜜のおいしさを味わっていただくため。

でも、砂糖が入ったくず餅もよく見かけますよね。
くず餅自体を甘くして楽しみたい場合は、下記の分量で試してください。

材料

  • 本くず粉…50g
  • 砂糖…50g
  • 水…200ml

ボウルなどに本くず粉と一緒に砂糖を入れ、水を加えてよく混ぜてください。
あとは、基本のレシピと同じでOK。

もちろん白い砂糖で構いませんが、ちょっとひとひねりして黒糖で作ってみるのもおすすめですよ。

全体にきな粉をまぶしてから盛り付けると、また違った雰囲気を楽しめます。

黒糖くず餅であることがわかるように、きな粉をまぶしていないものをひとかけらだけのせても◎

きな粉に砂糖を混ぜるなら、きな粉と砂糖の割合は1:1に。
そこにひとつまみの塩を加えてよく混ぜてください。

抹茶味のくず餅のレシピ

くず餅を抹茶味にアレンジするのもおすすめです。

材料

  • 本くず粉…45g
  • 抹茶…5g
  • 水…200ml

ボウルなどに本くず粉と一緒に抹茶を入れ、水を加えてよく混ぜてください。
後は、基本のレシピと同じでOK。

こちらは、普通のきな粉の代わりに青きな粉(うぐいすきな粉)をかけました。

抹茶と黒蜜の相性もばっちりです。

見た目も涼し気なくず餅を楽しもう

基本のレシピだけでなく、さまざまなアレンジができるくず餅。
涼しげでさっぱりとしたくず餅で夏のおやつ時間をお楽しみください。

【おすすめの特集】夏の和菓子涼を感じる夏の和菓子の特集はこちら
date
2019/08/20
writer
森嶋マリ
category
お菓子作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

パンとお菓子作りが趣味の翻訳家。食べてくれた家族や友人が「おいしい」と笑顔になるのが、何よりも幸せ。

コメント

この記事にコメントを書く

コメント

ニックネーム

※ コメント反映までにお時間をいただきます。コラム内容に関係のないコメントや、個人的なご相談などは公開を控えさせていただく場合がございます。

おすすめのコラム

沖縄の揚げ菓子・サーターアンダギーのレシピ

気軽に作れる沖縄の簡単おやつ・サーターアンダギー沖縄発祥の揚げドーナツ「サーターアンダギー」を作ってみませんか?用意する材料も少なく、混ぜて丸めた生地を揚げるだけと簡単♪食べたい時に気軽に作ることができますよ。今回は、サ...

食べられるマカロンタワーの作り方・レシピ【クリスマス・誕生日・結婚式に】

お祝いイベントに◎ 華やかでかわいいマカロンタワー!色とりどりのマカロンをデコレーションしたマカロンタワー。今回は、手乗りサイズのかわいいミニマカロンタワーのレシピをご紹介します。土台から全て食べられるように作りましょう...

イタリアの人気焼き菓子・ビスコッティのレシピ

ビスコッティとはビスコッティとは、イタリアの伝統菓子のひとつ。大きくまとめた生地を焼き、スライスしたのち再度焼くという、二度焼きが特徴のユニークな焼き菓子です。今回は、基本のシンプルなビスコッティからアレンジまで、3つの...

ババ?サバラン?洋酒たっぷりの伝統菓子レシピ

ババとサバランの違いをご存知ですか?「ババとサバラン、どちらがお好き?」そう聞かれても、違いが分からないという方がけっこういらっしゃるのではないでしょうか。結論から言えば、味は同じです。今回は、ババとサバランについて詳し...

ドリップケーキを作りたい!グラサージュの作り方とかけ方を学ぼう

はじめまして!お菓子作り大好き♪shizukaといいます。娘の誕生日のお祝いにケーキを手作りしたのをきっかけに、お菓子作りにどっぷりハマってしまいました。子どもたちがおいしいと言ってくれたら幸せ…♪そんな想いで日々手作り...

おすすめ PICK UP!

夏のおやつに♪くず餅と黒蜜のレシピ・作り方