数ある型の中から、マンケ型に注目!
「お菓子作りの型」と一言でいっても、いろいろな型がありますよね。
デコ型・パウンド型・タルト型・シフォン型・クグロフ型などなど。
今回ピックアップしてご紹介するのは、マンケ型。
マンケ型で作るのにぴったりなお菓子「パンドジェーヌ」のレシピもご紹介します。
マンケ型とは
マンケ型とは、上面と下面の面積に差があり、側面から見ると台形をしている型(「トルテ型」と呼ばれることも)。
伝統的なフランス菓子に使用されることの多いマンケ型は、19世紀頃のフランスで誕生した型だといわれています。
なんと、新人の菓子職人が失敗したできそこないのお菓子をおいしく作り変えるために考案された型なんだそう。
シンプルな丸いタイプだけでなく、側面がギザギザになったもの、底がフラワーの形になったものなど種類があり、材質に応じて焼き菓子にも冷菓にも使用できます。
マンケ型とデコ型(丸型)の違い
「普通の丸いデコ型とはどう違うの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
実際にマンケ型とデコ型を並べて見てみましょう。
マンケ型は、深さと側面の角度に特徴があります。
デコ型と比べると、マンケ型のほうが浅く、上に向かって広がっていますね。
デコ型は通常、スポンジケーキやガトーショコラなど高さのあるお菓子作りに使用することが多い型。
一方マンケ型は、具だくさんのキッシュや高さを出したいタルト、中身を味わうパンドジェーヌやタルトタタン、大きく作って切り分けるプリンなんかにもおすすめです。
マンケ型で作るおすすめレシピ:パンドジェーヌ
アーモンドの風味たっぷりのパンドジェーヌのレシピをご紹介します!
パンドジェーヌは、軽くてしっとりした食感の生地と表面を飾るアーモンドスライスが特徴です。
型
- マンケ型
材料(14cmのマンケ型+小さなカップ1個分)
- 全卵…1個
- 卵黄…1個
- 粉糖…45g
- 卵白…1個
- グラニュー糖…20g
- アーモンドパウダー…70g
- 薄力粉…25g
- 無塩バター…40g
- 無塩バター(型に塗る用)…適量
- アーモンドスライス…適量
道具
- ボウル
- ゴムベラ
- 粉ふるい
- ハンドミキサー
下準備
- 型に塗る用の無塩バターを溶かし、マンケ型にハケでしっかり塗る。
アーモンドスライスを1枚ずつ底に貼り付け、冷蔵庫で冷やす。
- 粉糖と薄力粉をそれぞれふるっておく。
- 無塩バター40gを溶かしておく。
作り方
- ボウルに全卵と卵黄を入れてほぐし、全体に少し泡が立つまでハンドミキサーで泡立てる。
粉糖を加え、白くもったりするくらいまでハンドミキサーでしっかりと泡立てる。
- 別のボウルに卵白を入れ、グラニュー糖を3回に分けて加えてメレンゲを作る。
まず卵白をほぐしたら1回目のグラニュー糖を加え、全体に泡が立ってきたら2回目のグラニュー糖を加える。白い泡がモコモコと立ってきたら3回目のグラニュー糖を加え、さらに泡立てる。最終的にツノが立つまでしっかり泡立てる。
- 1に半量のメレンゲを加えて混ぜる。
- アーモンドパウダーを加えて混ぜ、薄力粉も加えて粉っぽさがなくなるまでゴムベラで混ぜる。
- 残りのメレンゲを加えて混ぜる。
- メレンゲが混ざったら、温かい溶かしバターを加えて満遍なく混ぜる。
- マンケ型の8分目まで生地を流し入れる。
入りきらいない生地は、カップに入れる。
- 170℃で予熱したオーブンに入れ、25分間ほど焼成する。
*小さいカップのほうは、焼き色が付いたら早めに取り出す。 - 焼き上がったら網にのせてひっくり返し、型から外す。
- 完成。
マンケ型は使い勝手のいいおすすめアイテム
さまざまなサイズや形があり、バリエーション豊富なお菓子作りを楽しむことができるマンケ型。
使い勝手のよいマンケ型をお菓子作りライフに活用してみてくださいね。
今回ご紹介したパンドジェーヌは、特別な材料もなく気軽に作れるスイーツです。
マンケ型で作る最初のお菓子にぴったりですよ♪