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スペインの伝統菓子、ポルボロンレシピ

date
2018/12/13
writer
よーちんママ
category
お菓子作り

幸せを呼ぶクッキー、ポルボロン

みなさん「ポルボロン」というお菓子を知っていますか?
スペインのアンダルシア地方で生まれたお祝いのお菓子で、クリスマスやお正月によく食べられるそうです。

ほろほろと崩れる食感の素朴で優しい味わいのポルボロン。口の中に入れて崩れないうちに「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と3回唱えることができたら幸せになる、願いが叶うという言い伝えがあります。

今回は、「ポルボロン」の魅力とご自宅で簡単に作れるレシピをご紹介します。

ポルボロンとスノーボールの違いは?

「ポルボロン」「ブール・ド・ネージュ」「スノーボール」。
どれも粉糖をまぶした、似たような見た目。
一体何が違うのかな?と思っている人も多いはず。

発祥と名称

「ポルボロン」

スペインで発祥した焼き菓子。

「ブール・ド・ネージュ」

「ポルボロン」がフランスに渡り、生まれる。
「ブール・ド・ネージュ」はフランス語で「雪の玉」。

「スノーボール」

「スノーボール」は英語で「雪の玉」。
「ブール・ド・ネージュ」と「スノーボール」はフランス語と英語の違いだけで、同じお菓子。

製法

「ポルボロン」

薄力粉をオーブンやフライパンで焼いてから使う。
グルテンがなくなり、ほろほろともろい食感が特徴。

「ブール・ド・ネージュ」「スノーボール」

薄力粉をそのまま使う。
ほろほろというよりは、サクサクとした食感が特徴。

「ポルボロン」と「ブール・ド・ネージュ」「スノーボール」の一番の違いは、薄力粉を焼いてあるかどうかです。
また、本場の「ポルボロン」はバターではなくラードを使うことも。ラードを使うことで、さらに口溶けの良い食感になるようです。

ポルボロンの作り方

材料(約3cmの丸型で18個)

  • 薄力粉…50g
  • アーモンドパウダー…50g
  • 無塩バター…50g
    *今回は作りやすいようにラードではなく、バターを使用しました。
  • 粉糖…30g
  • 泣かない粉糖…適量

作り方

  1. オーブンペーパーを敷いた天板の上に薄力粉を広げる。

    200℃に予熱したオーブンで12〜15分間うっすらときつね色になるくらい焼く。

    *様子を見ながら温度と時間は調節してください。
  2. 常温に戻してやわらかくなったバターをゴムベラでクリーム状に練る。
  3. 粉糖を入れて混ぜる。
  4. ローストした薄力粉とふるったアーモンドパウダーを加える。
  5. 生地がなじむまでゴムベラでよく混ぜる。

    グルテンがなく卵も入れないため、ポロポロの生地になりますが、この程度になれば良いです。
  6. ラップに包んでギュッとまとめ、冷蔵庫で2時間〜一晩休ませる。
  7. めん棒を使って、休ませた生地を1cmの厚さに伸ばす。
    *ルーラーなどを使用するときれいに伸ばせます。
  8. 3cmくらいの丸い型で生地を抜く。
    余った生地はまとめて、もう一度1cmに伸ばして型で抜く。

    *生地がだれてきてしまったら冷蔵庫で冷やしてください。冷えた生地だと抜きやすいです。
  9. オーブンシートかシルパットを敷いた天板の上に並べる。
  10. 150℃に予熱したオーブンで20分間焼く。
    焼き上がりはやわらかく、もろいため、そのまま天板の上で冷ます。

    *温度と時間は調節してください。
  11. 茶こしなどで粉糖を振りかける。

    *粉糖を入れたビニールの中に焼き上がったポルボロンを入れてまぶしても良いですが、非常にもろいので崩れないように優しく振ってください。


ほろほろの優しい口溶けのポルボロンの出来上がりです。
「ポルボロン」と3回唱えてもまだ口の中には残っていたのですが、かなり軽くほろっと崩れる食感に。

アレンジ

ちょうどいい大きさの丸い型がない場合は、四角くカットするのもおすすめです。

1cmの厚さに伸ばしたら、2cm角くらいの大きさに包丁でカットします。

小さめの一口サイズで食べやすいです。

包み方

スペインでは、ポルボロンは一つずつキャンディー包みされているようです。
簡単にワックスペーパーで包んでみてもいいですね。

「スペインの伝統菓子・ポルボロン」の詳しいレシピページはこちら

ご家族やお友達と「ポルボロン」を食べて幸せなひとときを♪


「ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン」と唱えながらみんなで食べれば、自然と楽しく幸せな気分になれます。

ぜひ、今年のクリスマスにはポルボロンを作ってみてはいかがでしょうか。

【おすすめの特集】クリスマスケーキ&お菓子&パンレシピクリスマスケーキ&お菓子&パンレシピの特集はこちら
date
2018/12/13
writer
よーちんママ
category
お菓子作り
注:記事内容やレシピ・画像の転用・掲載などの二次利用はお断りしております。

お菓子作りが大好きな二児の母。家族がおいしそうに食べてくれるのが一番の幸せ。子どもと一緒に作れる簡単なお菓子を作ることが多いです。 

コメント

不器用さん

2019/03/24 19:31

休ませた生地を伸ばしたら、ぼろぼろになって失敗しました。 休ませる前に生地を伸ばす方法でも大丈夫でしょうか?

よーちんママさん

2019/03/25 12:55

不器用様 ご質問ありがとうございます。 休ませる前に生地を伸ばす方法でも大丈夫ですよ。 もしくは画像のようにラップに包んでから平らにのばしておき、休ませた後は厚さ1cmになるように軽く伸ばす程度がよいと思います。冷蔵庫からだしてすぐだと固いので、少し常温に置いておいてからのほうが伸ばしやすいです。 厚くまとめておいた生地を冷えたまま麺棒で力強くのばそうとするとボロボロになってしまいます。 通常のクッキー生地よりもポロポロしやすい生地です。 言葉足らずで、せっかく作ってくださったのに失敗してしまってすみません(>_<)もしよければ、また作ってみて下さい♪

ゆきんこさん

2021/01/02 02:13

なぜ小麦粉をローストするのですか?

よーちんママさん

2021/01/06 21:01

ゆきんこ様 ご質問ありがとうございます。 小麦粉をローストすることでグルテンがなくなり、ホロホロの食感が生まれるのです(^-^) ポルボロン特有の口どけになるので、作るときはぜひローストして作ってみてくださいね♪

りほさん

2021/06/11 18:49

薄力粉をローストしたら、量が減ってしまったのですが、 ロースト後の量で50gあったほうが良いでしょうか?

よーちんママさん

2021/06/16 11:49

りほ様 ご質問ありがとうございます。 薄力粉はロースト前50gで大丈夫です!

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